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今年もヤマモモの実がドサドサと落ちる季節になった。ヤマモモの雌の木の下にいると面白いくらいに落ちてくる。(写真の上の方にある青い小さな実はイイギリのまだ若い実。)

今年の実は、去年よりもだいぶ、小さい。

だからどうということはないが、どうして去年より小さいのだろうか?とついつい考える。

今年の気候について。ヤマモモの木の特性について。

去年、この木を通りかかった人が

「ここの木の実は大きい!!!」と感激していたのをまざまざと思い出した。

ヤマモモの実を見るのが初めてだった私には全くピンと来なかった

だけど今年なら言える

「今年の実はものすごく小さいです!」

あの人にまた会えたらいいのにな。

気持ちよく雨が降り出した。蝶などは上手に濡れない場所に隠れてしのいでいる。小さなゾウムシが葉っぱに捕まっていた、その場所ではびしょ濡れだけれど、ゾウムシは体が硬いから大丈夫なのかな?水滴が葉の上をするすると落ちてきて彼女のお尻の上で丸くなって止まっていた。携帯で写真を撮ろうと試みたけれどピントが合わないうちに水玉は弾けてしまった。今日はエゴノキでエゴシジゾウムシをロストした。虫には思うようには出会えないし思うように写真に収めることも難しい。だから思いもよらずに見かけると、会えた!という言葉が湧いてくる。


蜘蛛の巣、葉っぱ、雨の粒。蜘蛛も写っている。


6月になったが、緑地でまだ一度もキビタキを見ることができない。

この森のどこかで繁殖をしているはずなのだ。

去年、よく見かけた場所では声すら聞けない。

考えてみれば去年、緑地では様々な活動を自粛していた。ここへ来るのは散歩とジョギングの人が殆どで、シーズンが来ると鳥好きな人がカメラを携えて来ていたくらい。顔ぶれは殆ど同じでちょっとした知り合いになった。


今年はというと週末は駐車場に長蛇の列ができている

鳥も敏感に人の気配を感じているのだろう。

それに、去年はカシノナガキクイムシによるなら枯れが酷く、たくさんの大木が伐採された。

去年のあの、ドキドキするくらい近い距離で囀りを聞くことができた時間の方が特別だったようだ。


キビタキに限らず、小鳥というのは、こちらが静かな心持ちでそーっとそこにいると、害がないと思うのか、いないものとみなしてくれるのか、次々と集まってきてすぐ間近で観察できることがある。木を突いたり、木の実をもいだり、毛虫をバンバン木の枝に叩きつけたり、水浴びを始めたり、こちらはそーっと息を潜めて様子を見ている。そのうちに人間の時間の流れを忘れてしまう。我を忘れるというのは気持ちがいい。


まだしばらくはチャンスがあるだろう。一度くらい姿を見たい。


去年は一度も出会えなかったノコギリクワガタが歩いていた、、、、


えぇええええ!!、、、なんで???


ひとり、声が出る。


何だか眠そうな目をしているねぇ。

鳥も楽しいが虫が大好きだ。

虫を見ていると、鳥でも人間でもない時間へと没入してしまう。

同じ空間にいるにはいるのだが、流れている時間が違う。

それがまたとても気持ちがいい。

この後、しばらくはお天気がよくないようなので夕方から急いで緑地へ。日没まで1時間。人影はほとんどない。キアシドクガが飛び回る木立に鳥たちの声が響いている。こんな時間に鳥たちが賑やかに鳴いているとは。メタセコイヤの木に西日が当たっていた。上から見ても下から見てもなんとも姿のいいメタセコイヤ。中腹から見ても美しかったのね。


キビタキの声が響き渡る。なんとか姿が見えないかと声を追うのだけれど、追いついたかと思うと離れていく。今日はこんな日かと諦めて木道を引き返す途中、真っ赤な顔をして歩いてくる丸い虫とすれ違う。形はてんとう虫のようだが顔はハムシのかわいらしさ。

キミハダレ?





・・・・

ハムシかと思って調べたらヒットしない。もしやてんとう虫なのか、、、と思って調べ直すと外来種のてんとう虫だった。ムネアカオオクロテントウ。原産地は台湾、中国南部、東南アジアなど 。

2週間前のこと、ハナイカダの花が咲いていた。去年の今頃はまだ昆虫の観察はしていなかったので、今年初見の昆虫がたくさんいる。この虫も初めて見た。羽が4枚あるということは蜂なのだろうか。太い卵管があるのでヒメバチか。だとしても、羽を広げて止まることなどあるのだろうか。それに、こんなに腹がふっくらしているのか?疑問は尽きない。


春の早い頃、一番最初に見たのはフユシャク蛾で、その次がハエだった。昆虫のいなかった森に動く生き物を見つけるのはとても嬉しかった。

蛾の多くは、日中、あまり動かない種類が多いので観察しやすい。機会があったら蛾の顔を覗き込んでみてほしい。とてもチャーミングですよ。


そしてハエ。

ハエの幼虫は腐敗物、獣糞、動物の死体などで育つ(昆虫エクスプローラ、オオクロバエの説明より抜粋)とある。そうだ、そういうものだ。だから私は彼らを汚いものと思っていて、飛んでいてもちゃんとみることは殆どしてこなかったのだということに気がついた。彼らをハエだとは思わずに、いつもの「虫くんいないかなぁー」という気持ちで見つめてみると、あーーーーら!びっくり!!!大変に面白いではありませんか。しょっちゅう、口や触覚を手入れしている。ハエ が手をする足をする。あれですね。そしてだんだんと季節は進み、アブやらハバチ やら、ブーンとうるさく飛んでいるわけです。温泉で出会ったら、殺すか刺されるかの真剣勝負になっちゃうんだよなぁ。あの、アブに刺された時の痛みと敗北感、、

やだなぁ。。。


いつもの緑地の丘の上で。

心をどこかに置いてきた人があんな風に背筋を伸ばして座るだろうか。

ツグミを見にきたのに、その人が気になった。

何かがちょっと不自然、、、という思い込み。だいたいなぜ、一瞬にして心をどこかに置いてきた、、なんて思うんだろう。



今日もツグミはいた。ミミズを捕まえてブルンブルン振り回しながら食べ、終わると念入りにに嘴を掃除する。トラツグミといいアカハラといいツグミの仲間はあまり人を怖がらない。(一般的にはどうなのだろう。この近くで見る彼らはいつもそうだ。)個体の大きさもムクドリくらいあるので観察がしやすい。


暫くしてベンチを見るとその人はもういなかった。

邪魔をしたかもしれない



多和田葉子さんの雪の練習生という本を読み終えた。驚きと発見。引用したくなる素敵な文章が溢れていた。この物語は三つの章でできている。それぞれの章は全て感触で始まった。そして章の終わりは、、、ここで思い出すだけで胸がキューッと苦しくなる。いつも読むわけではない解説文の隅々まで読む。解説者は言う。「もしもあなたが、本文を読む前にこのページを開いているとしたら、すぐに閉じてページを戻し、一章の冒頭に目を落としていただきたい。何も知らずに読むのが一番です。」


というわけなので細かいことはここでも書かない。

読み終えてクマの絵なんか描いて、多和田さんてどんな人なんだろう?と探していて

日経チャンネルで池澤夏樹さんと対談している動画に行き当たった。

「ウィズコロナを生きる 読書から学ぶ知恵」2020年10月の収録だ。

とても面白かった。それぞれに本を3冊紹介された。



左が多和田さん、右が池澤さん。今思えば、池澤さんは普段本に親しみがない人でも今読んで面白いものを紹介され、多和田さんは対談のタイトルを強く意識して本を選ばれたような印象。カズイスチカは森鴎外の短い短い短編で青空文庫にあるのですぐに読める。



対談の中で池澤さんが読書のコツについてこういった。

「本を読んでいて、面白くないとおもったら途中でやめていいですよ。合う合わないがありますからね。」

本当にそうだよなぁと思っていると、

「時が経って再び手に取った時、読めるようになっていたりしてね」と言うような事を付け加えた。


対談のリンクを貼っておきます


1月もあっという間に終わりそうだ。今年はじめて描いたアクリル絵の具の絵は

ヒゲ子。墓地に住んでいる、その墓地は原生林を思わせる谷戸を抱いた

高台にあって朝日が昇るのも夕日が落ちるのも見える。ここにはたくさんの猫がいるが、

皆、大変に警戒心が強い。他の猫は逃げてしまったが

ヒゲ子は大変に堂々としている。

きっと餌をやる人を待っているのだろう。

ここは私の場所なんだから。百戦錬磨の目がそういった。

ボスなのかもしれない。

ふと、こんなに個性的な猫のことを誰か、あげてはいないだろうか?と検索をした。

それは2009年の秋。

まだ小さいヒゲ子は家族と一緒だった。その家族は皆、とても立派なヒゲを持っていたので

ヒゲ家族と呼ばれていた。ヒゲ子にはヒゲ美という姉妹があった。木陰で寝転がったり、じゃれあったり、昼寝をしたりしている。

普通の可愛い子猫のヒゲ子。


猫は家族のことを覚えているものなのだろうか。


11月11日は煙突の日でもあるようだった。私にとって煙突といえば工場の煙突で、

工場の煙突を見るのはとても好きだ。

虫を見ることと工場を見ること、全く違うことのようだけれど

この二つには、共通点がある。それは必要に応じた形をしているということ。

ちょっとかっこよくしてやろうか、、という態とらしいところがない。

くねくねと上がったり下がったりしている配管だの大きさも高さも様々な煙突だの

必要に応じた形の面白さ。


そういえばずっと前、まだ絵を描き始めて間もない頃、セメント工場の形に魅せられて、スケッチしていたことがあった。あれはどこへ行っただろう。






ヒメヤママユ。蛾。その体の色は晩秋の落ち葉の色そのものだった。大きな茶色い二つの目。雄の黄金色に輝く触覚。全てが夢のよう。昼間は余計な動きをしない。じっくりとゆっくりと観察できた。



この夏、TBSラジオから流れてきた子供電話相談室がとても面白かった。そういえばNHKでもやってるんじゃないかと探してみるとこれも聞くことができて、すごい質問に出会った。「なんで心はあるんですか?心がなければ楽なのに、、、」まだ幼い女の子だった。彼女は、言葉を喋れないときから思っていたという。回答の先生は脳科学者で、彼女のひっかかりに答えることはできなかったようだった。こんな質問になかなか答えられる人もいないだろう。あれから1ヶ月くらいになるのだろうか。あの質問が忘れられないし、あの女の子の話をもっと聞いて見たいなぁと思う。