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いつもの緑地の丘の上で。

心をどこかに置いてきた人があんな風に背筋を伸ばして座るだろうか。

ツグミを見にきたのに、その人が気になった。

何かがちょっと不自然、、、という思い込み。だいたいなぜ、一瞬にして心をどこかに置いてきた、、なんて思うんだろう。



今日もツグミはいた。ミミズを捕まえてブルンブルン振り回しながら食べ、終わると念入りにに嘴を掃除する。トラツグミといいアカハラといいツグミの仲間はあまり人を怖がらない。(一般的にはどうなのだろう。この近くで見る彼らはいつもそうだ。)個体の大きさもムクドリくらいあるので観察がしやすい。


暫くしてベンチを見るとその人はもういなかった。

邪魔をしたかもしれない



多和田葉子さんの雪の練習生という本を読み終えた。驚きと発見。引用したくなる素敵な文章が溢れていた。この物語は三つの章でできている。それぞれの章は全て感触で始まった。そして章の終わりは、、、ここで思い出すだけで胸がキューッと苦しくなる。いつも読むわけではない解説文の隅々まで読む。解説者は言う。「もしもあなたが、本文を読む前にこのページを開いているとしたら、すぐに閉じてページを戻し、一章の冒頭に目を落としていただきたい。何も知らずに読むのが一番です。」


というわけなので細かいことはここでも書かない。

読み終えてクマの絵なんか描いて、多和田さんてどんな人なんだろう?と探していて

日経チャンネルで池澤夏樹さんと対談している動画に行き当たった。

「ウィズコロナを生きる 読書から学ぶ知恵」2020年10月の収録だ。

とても面白かった。それぞれに本を3冊紹介された。



左が多和田さん、右が池澤さん。今思えば、池澤さんは普段本に親しみがない人でも今読んで面白いものを紹介され、多和田さんは対談のタイトルを強く意識して本を選ばれたような印象。カズイスチカは森鴎外の短い短い短編で青空文庫にあるのですぐに読める。



対談の中で池澤さんが読書のコツについてこういった。

「本を読んでいて、面白くないとおもったら途中でやめていいですよ。合う合わないがありますからね。」

本当にそうだよなぁと思っていると、

「時が経って再び手に取った時、読めるようになっていたりしてね」と言うような事を付け加えた。


対談のリンクを貼っておきます


1月もあっという間に終わりそうだ。今年はじめて描いたアクリル絵の具の絵は

ヒゲ子。墓地に住んでいる、その墓地は原生林を思わせる谷戸を抱いた

高台にあって朝日が昇るのも夕日が落ちるのも見える。ここにはたくさんの猫がいるが、

皆、大変に警戒心が強い。他の猫は逃げてしまったが

ヒゲ子は大変に堂々としている。

きっと餌をやる人を待っているのだろう。

ここは私の場所なんだから。百戦錬磨の目がそういった。

ボスなのかもしれない。

ふと、こんなに個性的な猫のことを誰か、あげてはいないだろうか?と検索をした。

それは2009年の秋。

まだ小さいヒゲ子は家族と一緒だった。その家族は皆、とても立派なヒゲを持っていたので

ヒゲ家族と呼ばれていた。ヒゲ子にはヒゲ美という姉妹があった。木陰で寝転がったり、じゃれあったり、昼寝をしたりしている。

普通の可愛い子猫のヒゲ子。


猫は家族のことを覚えているものなのだろうか。


11月11日は煙突の日でもあるようだった。私にとって煙突といえば工場の煙突で、

工場の煙突を見るのはとても好きだ。

虫を見ることと工場を見ること、全く違うことのようだけれど

この二つには、共通点がある。それは必要に応じた形をしているということ。

ちょっとかっこよくしてやろうか、、という態とらしいところがない。

くねくねと上がったり下がったりしている配管だの大きさも高さも様々な煙突だの

必要に応じた形の面白さ。


そういえばずっと前、まだ絵を描き始めて間もない頃、セメント工場の形に魅せられて、スケッチしていたことがあった。あれはどこへ行っただろう。






ヒメヤママユ。蛾。その体の色は晩秋の落ち葉の色そのものだった。大きな茶色い二つの目。雄の黄金色に輝く触覚。全てが夢のよう。昼間は余計な動きをしない。じっくりとゆっくりと観察できた。



この夏、TBSラジオから流れてきた子供電話相談室がとても面白かった。そういえばNHKでもやってるんじゃないかと探してみるとこれも聞くことができて、すごい質問に出会った。「なんで心はあるんですか?心がなければ楽なのに、、、」まだ幼い女の子だった。彼女は、言葉を喋れないときから思っていたという。回答の先生は脳科学者で、彼女のひっかかりに答えることはできなかったようだった。こんな質問になかなか答えられる人もいないだろう。あれから1ヶ月くらいになるのだろうか。あの質問が忘れられないし、あの女の子の話をもっと聞いて見たいなぁと思う。

今日の天気予報では突然の雷雨に注意ということだったが、1日、素晴らしく晴れていた。

夜になって、長い時間、稲光が見えていた。そして星も瞬いているというのに、雨が降った。

こんな空を見ることは、そうはなかったと思う。同じようにこんなに頻繁に虹を見ることもなかっ

たと思うが、連日、虹を見ている。雲の動きの目まぐるしさにも目を奪われる。

果たしてこれは現実なのか、夢の中のことなのか。ある日突然に月が二つ、空に浮かんでいても、

もう驚かないかもしれない、、、いや、、それはさすがに驚くか。

数日前、金峰山へスケッチに行った。帰りに樹林帯の入り口で鳥と行きあう。ほんの数分前、少し離れたところでホシガラスかもしれない、、と思う個体を見かけたが、今回はそれとわかる近さだった。口に何か生き物をくわえている。この山にもホシガラスがいるとは知らなかったのでとても嬉しい。初めてみたのは去年の常念岳だった。最初はあれが雷鳥かと間違えた。山を自由自在に飛び回っていた。今日もまた、彼らは自在だった。ちょんと止まって私はここよ!そう言うとすぐに行ってしまった。



はたと、目覚めた。すっきりしている。そのまま起きてしまおうかと時計を見たら夜中だった。アブラゼミが鳴いている。音がシャーワーのように降り注ぐ。心地よく、またウトウトする。3時半、ミンミンゼミが加わった。日が昇るとクマゼミが加わってそこにはもう、あの深夜の幻想的な感覚はどこにもない。ペルセウス流星群ですね。




夕食の支度をしていたら、相方さんが「ななな・・・なんだって?」と携帯を見ながら言った。今度はイソジンが品切れになっている、という。イソジンてどこの会社だっけ?HPへアクセスしようとしても繋がらないらしい。 流石に、動揺した。こんな時はこけし部屋へ。 こけし部屋? そうです。我が家には、こけし部屋と言っても過言でない物置部屋があります。 庶民の楽しみです。 こけし部屋では様々な表情のこけしたちが、 参ったねぇ、、困ったねぇ、、と言ってオール。