7月31日23℃ 朝、霧雨が降っている

今の気温は23℃。今日は28度くらいまで上がり、蒸し暑さが戻るという


クサムラの中でカマキリが食べているのは小さなハムシだ。カマキリは私の見たことのある昆虫の中で「おいしそうに食べる虫、ナンバーワンだ」とびきりだ。よく噛む。むしゃむしゃと音がするようだ。残酷だろうか。じーっと観察している私は。

彼女から、私はどう見えているだろう。私の全貌は捉えきれないだろう。カマキリの魅力は、見つめていると、見つめ返してくれること。それは背後からでも。首だけキュッと回して見つめて来る。そして、逃げない。動いているのは口だけだ。私たちは見つめ合う。カマキリの口は動き続けている。彼女の右腕の中でもがいているハムシのことは二の次になる。ハムシと目があったら、こうはいかない。実際には彼女と私は見つめあってはいない。私の大きな勘違いだ。カマキリの目の中にある瞳孔のように感じる点は「実際には個眼の集まりであり、角度の加減で黒く見えているだけだ」という。ナショナルジオグラフィックのWEB記事に載っていた。何を言っているのかさっぱりわからない。理解するにはまず見るということがどういうことかについて知らなくてはいけない。気が遠くなる。

上路ナオ子*日々のスケッチ

イラストレーター上路ナオ子のお仕事と日々のこと