観察

いつもの緑地の丘の上で。

心をどこかに置いてきた人があんな風に背筋を伸ばして座るだろうか。

ツグミを見にきたのに、その人が気になった。

何かがちょっと不自然、、、という思い込み。だいたいなぜ、一瞬にして心をどこかに置いてきた、、なんて思うんだろう。



今日もツグミはいた。ミミズを捕まえてブルンブルン振り回しながら食べ、終わると念入りにに嘴を掃除する。トラツグミといいアカハラといいツグミの仲間はあまり人を怖がらない。(一般的にはどうなのだろう。この近くで見る彼らはいつもそうだ。)個体の大きさもムクドリくらいあるので観察がしやすい。


暫くしてベンチを見るとその人はもういなかった。

邪魔をしたかもしれない


上路ナオ子*日々のスケッチ

イラストレーター上路ナオ子のお仕事と日々のこと