作業はじめ

緑地にて、アズマネササを刈る作業。ここには棘のある植物があってこれがあちこちに刺さり

地味に痛い。下手をするといつまでも痛い。この植物が去年の春に白い花を咲かせていたことは知っている。バラ科の植物ではないかと漠然と思っていた。それがモミジイチゴという植物であることを知った。初夏にオレンジ色の実が熟すらしいが見た記憶がない。この植物の近くで垣根として使われているモウソウチクで産卵らしき行動をとるベニカミキリを追いかけたことはよく覚えている。気にしていないものは目に入っても、そのようには映らない。なっていたのだろうか。それとも読んだ文章にあるように実がつきにくいので見たことがないのか、美味しいものだから鳥やら人やら見つければすぐに食べられてしまうので目につかないのか、、、今年はしっかり見ておきたい。逃してしまうと次に見られる機会が来るまでに300日くらい待たねばならないことが自然の中では当たり前だ。調べて知ることが出来たとしてもあまり意味がない。この目で見ないと実感が湧かない。実感が伴わないと何か満たされない。こうして文字を打っている今、右手の薬指に刺さった跡が小さく腫れている。今朝は痛かったがみるみる回復中。満たされている。





上路ナオ子*日々のスケッチ

イラストレーター上路ナオ子のお仕事と日々のこと